かわいいなんて言わないで。(〆)

適当なこと言うな…！変な目で見られたくて見られてるわけじゃないっての！

(本当にどうしてこうも振り回されるのか。いくら聞き耳を立てて本当っぽい会話を横から聞いていたとはいえ、あっさり元男であることを受け入れながら、それを最大限に活かしてからかい倒してくる相手。
さっき一瞬友達みたいなのが出来て良かったとか思った自分を殴って蹴り飛ばしてやりたい。)

べ、別にいいよ……女優とか目指してもないから……。

(女優はダメというのが演技力の低さをつかれているのだと気が付けば少し凹みながらも、そもそも別に目指してないしと開き直りつつ。)

え……？　まあ、ちょっと方向が同じくらいよくある話か……。
ていうかお前、ほんとにそろそろ他の人に聞かれるから変態クンも女装クンもやめろ……。

(さすがに神経質になりすぎたというか、ちょっと気にしすぎたというか。少し帰る方向が同じくらい考えてみればよくある話か、なんて落ち着いて考えれば、呼び方には再三やめてくれと頼みつつ。
そんなこんなで歩いて、角を曲がって、また歩いて、信号を渡って……。どこまで歩いても隣の女子は横をついて歩いてきて、結局自分のアパートが目の前に見えてくるその瞬間まで二人で歩くことになり。)

お、お前……どこまで付いてくるんだよ……。まあいいや、俺ここだから、それじゃ。家の中まで着いてくるなよ。

(まさか同じアパートだなんて夢にも考えていない俺は、目的地である自宅のアパートの前まで辿り着けば、結局最後までついてきたな……と思いながら。しかしこちらはもう目的地なので、やっとこのイタズラ女から解放される……そう信じて手を振りながらアパートの中に入ろうとして。)


(/こんなもの着れるかーってなってそう。笑　ですねですね、目のやりどころに困るし、綵芽も中身が男なの知ってるから着替え覗きに来た人みたいになっちゃいそう。笑
大丈夫です！一人暮らしアパートのお隣さんで行きましょう！)