匿名さん 2022-07-06 21:24:24 |
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料理が上手いって訳じゃないし、和泉の口に合うかどうか心配だけど。……嗚呼、大丈夫。俺が食べさせてあげるから。
( 彼の反応の良さにつられるように此方も屈託のない笑み浮かべるも、心のどこかでは多少の不安も存在し。ふと手錠で繋がった両手を動かしにくそうに持ち上げながら訴えるような視線を送る彼に気付けば、表情変えず涼しい顔で問題ないと淡々と告げ。足枷さえあればその場から逃げることなんてほぼ不可能であり、自分自身も意味の無い手錠だと理解はしている。しかし四肢の自由が奪われている時点で、一人じゃ碌に食事することすらままならないため目の前の罠に陥れた張本人である自分を頼るしかないこの状況を作るための手錠であり。一人じゃ何も出来ないという事実を知らしめると共に自分だけを頼って欲しいという願いも込められており。事前に一口サイズへと等分していたフレンチトーストをフォークに刺すと、ゆっくりと彼の口許へ運んで恥ずかしげもなく恋人のような真似事を )
……ほら、あーん。
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