鳴上 悠 2022-07-06 12:59:58 |
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ホントに?……顔、赤くなってるけど。
(視線を逸らす悠君に、そう声をかける。
――いじめてやりたい。
そんな欲望のような感情が沸き起こってきた。
普段あまり表情を変えなさそうな悠君が、今は珍しく顔を赤くしているのを隠そうとしている。
そんな彼の姿を見ていたら、思春期らしいと愛しく見えてしまい
退くつもりが消え失せるのも尚更だ。
僕にその気は無かったはずなのだが、それは段々と強くなってきている。
悠君の離れてほしいという願いを耳に入れず、口元ににやりと笑みを浮かべると僕はもう少しだけ顔を近づけ)
……ねぇ、僕に何かされると思ってた?
(顔を近づければ、悠君のものらしき心臓の鼓動が聞こえていた)
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