鳴上 悠 2022-07-06 12:59:58 |
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だから、そういうトコがうらやましいんだって。
僕はそうじゃなかったから。
(心の中では謙遜もせず認める彼を腹立たしいと思う。
それでも、彼のように生きていたとしたら自分は少しでも違っていたのだろうか。
しかしそんな事は今更考えるのも無駄で)
君たちも君たちなりに頑張って調べてるんでしょ?
事件に巻き込まれた事もあるっていうし。
けどさ、これからは僕ら警察に任せてほしいなぁ。あまり首を突っ込まれると
僕がドヤされるからさ。堂島さんに。
(愛想笑いを浮かべながら、頭の中で自分を叱る堂島さんの顔を思い描く。
……僕が犯人だとわかったら、堂島さんは一体どういう顔をするのだろうか。
怒るのか。それとも悲しむのか。それを考えると一瞬だけ浮かべていた笑みが
消えた感覚がした)
……確かにね。まぁそのうち晴れると思うよ。
(恐らく『向こう側』の影響だ。いつにも増して暗い空を見上げながら
滅多に弱音を吐かなさそうな彼が呟いた言葉に対し上記)
いいっていいって、気を遣わなくていいから!(と言っている間に首にマフラーを巻かれ)
……はぁ、大丈夫だって言ったのに。
世話好きだよねー、ホント。
いや、寒がりって訳じゃないけど……今日が妙に寒すぎるんだよ。
まぁ冬だからしょうがないかもしれないけど。
(少し呆れたように言いながら、首に巻かれたマフラーを無意識に手直しする)
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