鳴上 悠 2022-07-06 12:59:58 |
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(僕の名前を呼ぶ声と、ライターの火がつけられる音が聞こえる。
まさか――と思い振り向けば、悠君が今にも泣きそうな、それでいてすべて諦めたかのような顔をして、僕が渡した脅迫状を燃やしていた。
じわじわと燃え尽きていく紙片、そしてそれを燃やした彼の顔を見て
僕は歪んだ笑みを浮かべれば堪えきれずに)
……くくっ、はは、あっははははは!ホントにやっちゃったよ!
これで君は僕の仲間入りってワケだ……ぷっ、はは、あははははは……。
(こうもあっさりと行くとは思わなかった。
この行動をした事で彼は、僕以外の全部を裏切った。
一緒に事件を調べていたお友達も、菜々子ちゃんも、堂島さんの事も。
これで、僕から逃げられはしないだろう)
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