だったら、月岡さんこそ優しいよ。オレンジ見るたびに月岡さんのこと思い出しそう。( 褒められてばかりでは居心地が悪く、横に置いたデザートケースを見遣りながら彼女の心遣いに思いを馳せる。こんな彼女を一体クラスメイトの何人が知っているのだろうと頭の端に浮かんだ優越感に気がつくと、遠慮がちな返答に「しなくてもいいよ」と笑って )