やった。( 承諾を意味する返答に、素直に喜色を滲ませる。すっかりその気になれば、彼女の問い掛けに応じるように頭の中に校内図を思い浮かべ。その中の一角に当たりをつけると、次のデートの約束を取り付けて別れるカップルのようにひらひらと手を振りながら歩き出して )じゃあ……特別棟西側の四階の階段のところ。俺は先に行って待ってるから。