( そんなに難しいことを言っただろうか。じっと考え込む彼女を見ながら自分の発言を振り返ってみるも、自分にとっては至極単純な理屈で。しかし、どうやら彼女にはそうではないようで、答えが出るまでこちらもじっと待ってみる。やがて返ってきた言葉は平たく言えば『保留』だったけれど、ノートを運ぶ手伝いについては了承されたらしく、自然な笑みを浮かべては首肯して )うん、そうだね。行こう。