匿名さん 2022-06-25 23:59:19 |
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シチューだけは何日食っても飽きないんだよなー。
へぇーばっちゃん出掛けるのか……?
(昔弟とシチューを考えた人は偉大、なんて話をしたことを思い出す。その考えは今でも変わらず、何度食べても飽きが来ないのだから不思議なものだ。
相手の言葉を聞くなり復唱して「気を付けてな、ばっちゃん」と声を掛けると何やらニヤケ顔で此方を見た後扉を閉め出掛けるばっちゃん。変なばっちゃんだ、なんて考えつつ見送る。キッチンへと向かう相手に「おー」と短い返事を返せば、トランクの中から一冊の手帳を取り出し読み返す。そして東方面へ旅立った弟は元気にやっているだろうか、と思い耽る。連絡しようにも手段がない為、弟がこの家に連絡してくるのを待つしかない訳で。
──ふと此処でとある現実に気付く。ばっちゃんも居なければ、弟もこの家に居ない。つまりこの家にはキッチンにいる彼女と自分の二人きり。この事実に気付くなり、途端に変な緊張感が湧いて来て先程のばっちゃんの様子もそう言う事かと理解する。もうどうしたら良いか分からず、両手で頭を抱えジタバタしては自分に落ち着く様言い聞かせて)
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