旅は道連れ：〆　

▼神子PF

名前：エフィ（本名はエウフェミア）
性別：女性
年齢：17歳前後（生まれが分からないため正確な年齢は不明）

容姿：癖のない透き通るような銀髪を腰の辺りまで伸ばし、前髪は眉にかかる程度の長さで真っ直ぐに切り揃えられている。鈴を張ったような瞳は鮮やかな空色で、睫毛が長く二重。薄い唇と相俟ってどこか神秘的な顔立ちだが、表情が豊かなため近寄りがたさは感じられない。身長は154cmと小柄で、女性らしい丸みはあるものの線が細く華奢な体型。神子の証である聖痕は左の肩甲骨の辺りにあり、その形は片翼のようにも見える。
服装はシンプルな膝下丈のワンピースで、色は濃い灰色。腰には太めの黒いベルトを締め、貴重品や薬品、小さい聖典等の入ったポーチを下げている。その上から紺のフード付きケープを羽織り、人目のあるところでは髪を隠すためにケープの中にしまい、フードを被っていることが多い。靴は踵の低い黒のショートブーツを履き、旅道具は斜め掛けの大きな黒いカバンに入れて持ち歩く。

性格：心優しく、困っている人を放っておけないお人好し。聡明で勤勉だが、教団の意向で10年近く外に出して貰えない軟禁生活を送っていたため、書物による知識はあるものの経験が伴わず、世間知らずな一面も。一見穏やかで大人しそうに見えるが、好奇心旺盛で知識欲は人一倍。身の危険を察知して教団を飛び出す行動力や、逃避行すらも楽しんでしまえるような強かさを併せ持っている。
基本的に自分のことは二の次三の次で、たとえ騙されたり傷つけられても、相手にも事情があるのだろうと笑って許してしまうような懐の深さがある。しかしその根底にあるのは自己犠牲的な精神性で、要は自分のために怒ったり悲しんだりなど、自分を大切にするという発想がないのと、弱さを見せることが極端に苦手なだけ。故に教団を飛び出したことに関しては、自分自身が一番驚いているような節がある。

備考：生まれは不明で、田舎の小さな孤児院の前に置き去りにされていたところを保護された天涯孤独。5歳前後の頃に先代の神子の逝去と共に聖痕が現れ、田舎故かそれから約1年後に聖痕を宿した少女の話が教団まで届き、孤児院を訪れた使徒に連れられて教団へと引き取られた。以降は神子として読み書きやマナー、教団の教えなどを学び、求められるままに神子としての振る舞いを身に着けたが、一度として彼女に神託が降りることはなかった。教団内では落ちこぼれの神子と囁かれ、しかし聖痕自体は本物であることから、一部の過激派が彼女を処分して次の神子を生み出そうと画策。それを知ってからも暫くは普段通りに過ごしていたものの、ある日何かに突き動かされるようにしてひとりで教団を飛び出した。
持ち出した宝飾品をいくつか換金して少なくない路銀を手に入れ、安全のためにと護衛を雇ったが、先に事情を説明しなかったせいで彼がお尋ね者とされてしまったことに少なからず負い目を感じている様子。旅を楽しいと感じることに罪悪感を覚えながらも、報酬として渡せるお金が尽きるまではと、世界を見て回ることを望んだ。最後には大人しく教団へ戻って次代の神子へと次を託す代わりに、彼の名誉を回復する心積もりでいる。


▼教団について
創世の女神を信奉し、女神が残したとされる聖句を編纂した聖典を教義としている。教義はあまり崇高過ぎず人々の生活に溶け込むものであるため、身分問わず広く受け入れられており、教団自体の知名度もそれなり。教団の本部は神子と教皇が、各地にある支部は枢機卿が取りまとめており、教団に属して女神の教えを広める人々は使徒と呼ばれる。
表向きには女神の御許に集った同士だがその実態は一枚岩ではなく、純粋な女神の信徒も存在する反面、権力争いや汚職などの後ろ暗い部分も少なくはない。


▼神子について
女神のご意思によってのみ選ばれるとされる、女神の代弁者。神子がこの世を去れば必ず同じ日に次の神子に羽のような聖痕が現れるとされており、教団には聖痕が本物か否かを判別する術がある。選ばれる神子の年齢や出自などは時代により異なるが、過去に神託を賜らなかった神子が居たという記録は存在しない。
表向きは教団の最高指導者であり象徴だが、今代のような何の後ろ盾もない年若い神子は体のいい旗印とされる傾向にあり、先代神子の亡き後は教皇及び枢機卿が実権を握っているらしい。


▼神託について
女神が神子へと語り掛ける御言葉。神託を受けた神子は”女神の書”へとその内容を綴り、文字が消えなければその神託は本物であるとされる。神託は一見して意味が分かるものもあれば、そうでないものもあるが、最終的にはどれも人々の生活を守り、より豊かにするためのきっかけとなる。神託の意味が数代先の神子の時代に判明することも少なくはない。
神託を賜るために必要なのは神子に選ばれることと、神子が自分自身を愛して慈しむこと。しかし神子を守るための一種の安全装置につき、そのことを記した書物はこの世の何処にも存在していない。


（ / 神子のPFと教団周りの設定が完成しましたので、投下させていただきます！妄想が膨らみ筆が乗り過ぎた結果、たいへん長く細かくなってしまい申し訳ありません…。お相手様のイメージにそぐわない点や、改善して欲しい点などがあれば遠慮なくお申し付けいただければ幸いです！）