シスター 2022-06-17 19:27:15 |
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──嗚呼…、なんと慈悲深い……否、愚かですね。
( 視線がかち合い、相手の瞳に此方が写っているのを見つつも返ってきた答えはある意味で模範解答。困っている者が目の前に居て使徒が放っておける筈もないことなど最初から分かりきっていたこと。何処かうるさい相手の早鐘のような心臓の音が微かに鼓膜へと届いてきては、少しだけ驚いたのは自ら何処か別の場所へと行こうという提案で。教会の隅や相手の家、という簡単な場所の意味を含んでいなさそうなその言い回しに驚きつつもその純粋たる心がある事に対し、黒い感情が湧き上がってくるのを感じていて。何処か昔愛した女に似ている相手は儚く消えてしまいそうな印象を受けるが、嬉しそうにひとつ笑みを浮かべては俯きしかし弱そうな声色から普段よりも低い、冷たさの感じるそれで相手を蔑むような言い方をしては顔を上げて。空を思わせる双眼が妖しく煌めいたかと思うと、右手で掴んでいた相手の両手を軽く纏め左手は相手の腰に回すと此方へと引き寄せながら立ち上がり )
お前は私に逆らえない──私への服従を誓いなさい。
( 立ち上がった先、身長差もあるせいか相手の行動を制限させるための態とかは別として相手の両足が地につかないように持ち上げるような形になりながら、一度瞬きを交えては腰へと回していた手を移動させ相手の背後から顎を掴むような形で此方へと強制的に視線を合わせると意味では聞き取れない何か不思議な音を僅かに呟くとまるで洗脳するかのように瞳の妖しい煌めきが強さを増して )
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