狐の面 2022-06-16 12:41:30 |
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いえ、何事も慣れと聞きますから練習になって大丈夫です。
………洋服も普通の靴も良いのですか?
わっ……え、えっと…自分で歩けますよ…?
(確かに草履も寝間着用にと用意された服も和の装いしかなく、教育の一環として引き取られて直ぐに自分で着れるようにと着物やそれに類する服の着方の教育があったのとこの家の雰囲気や造り、そしてこの屋敷にてお勤めをしている人達は和服のみだったので、てっきり和服のみしか駄目だと思って居たので御言様の言葉には驚きが隠せず、和服も和服でいい物が有りはするが着慣れた洋服に靴もそこまで拘らなくても良いと聞けば、やはり着慣れた物というのは動きやすい等好印象になりやすいもの。驚きの中にもほんの少しだけ期待と嬉しさが瞳に出てその色を覗かせ。そして歩こうとしていればフワリとした浮遊感と共に少しすれば御言様に抱き上げられていると理解すれば、いくら名目上の嫁とはいえ不敬なのではと思って自分で歩けると言うが、身長差もあってか自分の1歩よりも大きな1歩でスイスイ歩く御言様とほぼ同じような身長になったのもあり、普段とは違う景色の見え方に口ではそんな事を言いながらも少しだけ楽しく感じている自分もいて)
スマホまで……明日から始める勉強は自分の為になるので、頑張ります。
……たまに……本当にたまにだけ、息抜きにここに来ても良いですか?とても綺麗で心が洗われるような感覚すらして……とてもいい場所だと思ったので…。
(明日から始まる勉強の中には学校で習うような読み書きや算数、その他の教科にプラスして御言様の嫁として相応しい振る舞いをと言ってきっと厳しい教養の勉強時間もあるだろう。読み書きなんかは本が好きだったのもあり他の子供よりも多く読めて多く書ける自信はあるが、他の教科は分からないし、何より憂鬱なのがほぼ確実にあるであろう教養の勉強時間である。着付けの時でも厳しいと感じたのだ。嫁となった今、着付けの時以上にその指導方針や指導の仕方は厳しいものだろうし毎日のようにあるだろうとも思う。本来なら歯を食いしばって耐えて耐えて耐える日々でそれらを習得するべきなのだろうが、連れてこられた場所を見れば月明かりに反射する綺麗な水に池の周りを彩る花々、小さくても滝と言える水の音にその水の落下した時に跳ねた水が池周りの花々にかかり、その水が月の光に反射するので花々が輝いて見える程その景色は幻想的でしばらく見とれてしまえば、毎日続くであろうそれらに耐えられなくなったら息抜きに来てもいいかと、言うつもりのなかった言葉がポロリと口から零れ出れば、ハッと我に返りこんな事を言うつもりは無かった、御言様の機嫌を損なわせるのではと思い弁明しようと御言様へと視線を移して)
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(/ いえいえ!こうして帰ってきて下さっただけでも感謝ものですので!
リアル優先で返せる時で大丈夫ですのでまた物語を紡げたらと思います。
改めてよろしくお願い致します!)
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