サクラ、咲く。（　1対1　）

俺は自炊とか出来ねェから、御前みたいに出来る奴はすげェな。

（　お摘みなども作れるし普通のご飯も作れる彼は凄く、自身からすればとても尊敬する人で。歳上なのに自炊出来ないのは少し駄目な奴だなとしみじみと思い。「そんなの当たり前だろう？好きになってくれたら俺はもう離さねェけど、そうじゃなかった時が俺は怖ェからな。」と小さく頷いて当たり前だと告げて。友人のまま気付いたら離れて行かれていたならば苦しいだろうなと考えて。「…っ…痛てェよな。」と包帯を解いた場所を見れば思わず眉を顰めぽつりと呟く様に言いそっと手を伸ばし痕に優しく触れて息を吐き出して。1度目を閉じた後ゆっくりと開ければ彼の傷のある場所を見詰め顔を近付けて一部のみだがキスをして”早く治って欲しい”と願いゆっくりと離れて、彼に目を遣り僅かに口角を上げ救急箱から消毒液やら出して治療し始めて。　）