サクラ、咲く。（　1対1　）

不味くても御前が作ってくれた物は大事に食いてェし御前の想いが込められていれば美味いに決まってるだろ。

（　微笑む彼を見遣り小さく頷き乍上記を述べて。美味しくなれ、でも何でも想いが込められていればとても美味しいだろうと何処か自信を持っており。「楽しみだな、色んなのを着て貰ってゆっくり決めような。嬉しいな。」と約束だと同じ様に言ってくれる彼の言葉に嬉しく胸辺りが暖かくなる感じがして口角を上げて。少し目を背け明るく言い乍少し距離を取られた事に気付けば少し眉を下げた後、顔を覗き込む体勢を辞め「何が今は出来ねェのか分からないが、大丈夫だ。溜め込む前にちゃんと吐き出しとけよ。しんどくなるのは御前だからな。」と心配し頭にふわりと触れて直ぐに離し。丁度良くエレベーターが止まれば扉を軽く押さえちらり、と彼へと目を向け。　）