サクラ、咲く。（　1対1　）

店の為になるけど、俺は御前の料理が食いてェからな。そのぐらいちょいちょいって払うぞ。…サービスしてくれんの？

（　ケラケラと笑う彼に心底安堵し。あそこは常連客だし少しでもお店の貢献度になるのなら十分だろうと思い。サービスという言葉に不思議そうに首を傾げ聞いてみて。「学生の頃の学祭とかもそういう感じだよな。…成程？俺の着物、御前は似合うと思う？」と少し頬を赤らめた彼を見逃すわけなく顔を少し覗き込む様に見れば少し口角を上げ首を傾げ問い。着物など着たことは無いが、彼が着て欲しい似合うと言ってくれるのなら着て行きたいと思い。「冗談とかじゃねェからな、俺の言葉は本心だから。」顔を背ける彼を見詰め乍、可愛いなと内心思い言葉を伝えて。　）