サクラ、咲く。（　1対1　）

…手当とか得意だからな任せとけ。

（　昔からそういう手当等は得意で、一人で手当する事も上手く出来て。小さく頷いて任せておけと安心させるように伝えて。堕ちるとは言わない彼は相変わらず恋人一筋で「本心だからな。…御前が堕ちてくれたら、すげェ嬉しいんだけどな俺。」と照れ臭そうな彼は可愛いなと思いながら真剣な顔で彼へと眼を向けて。「それなりに酒は強い方だと思うし。…嗚呼、頼ってくれ。御前から頼って貰えるのは嬉しいからなかなり。」と紙を受け取ってくれたのを確認すれば安堵した様に息を吐き出して、頼ってくれるという事に嬉しく感じて優しげに見詰めて。「優しくしてんのは御前だけだよ。」と昔は色んな奴に裏切られて来たが、今優しくしているのは彼のみで。きっと冗談だと思われてしまうのだろう、と思考巡らせ酒を一気に飲み干し”おかわり”と空になったグラスを差し出して。　）