サクラ、咲く。（　1対1　）

後でちゃんと手当てしてやるから、あんま動かすなよ。

（　腕を上下に振り問題無さそうにしている様子に少し安堵した表情を浮かべながらも手当てはしてやろうと提案し。手当てするが少しでも彼に触れられるのが目当てでも有り。「たとえフリーでもそうじゃなくても堕ちてくれたら嬉しいけどな俺は。」フリーなら、という言葉に少し胸が痛くなる気がしたが僅かに口角を上げ。普段あまり変わらない表情を戻しドリンクを更に一口喉に流し込み。差し出した手を軽く叩かれればバレない様に息を吐き手を引っ込めて「酔ってねェよ、俺が直ぐ酔うタイプに見えるのか？……嗚呼、知ってるよ、冗談だ。まァ、本当にやばくなった時は連絡でも何でもしてくれ、何処に居ても駆け付けてやるよ。」と前から教えておけば良かったな、遠慮すんじゃ無かったわとしみじみと感じながら、ポケットから手帳を取り出し自身のメールと電話番号を書けば紙をちぎって差し出して”受け取ってくれるか？”と。　）