愛の歌を君に捧ぐ　【　相互式NGL　】　

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( 本当に素直でいい子だと思う。練習の合間も時折彼の姿を見ると、たまに目が合って何だか気恥しい気持ちになる。それからの練習も何事もなく終わり、部員たちが全員帰ったあと、部室の最後の戸締まりをして職員室に鍵を返しに行き、玄関で靴を履き替える。すっかり空は暗くなっていて。早く日が長くなればいいのに、なんて思いながら玄関を出る。)



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んー？いいよ？せっかく行くんだからたのしまないとな？

( 帽子の件は被ることに抵抗はないので、それでより相手が楽しんでくれるなら何でもしようと笑って。スマホのデートの文字にタジタジになる相手の姿が見られたことに満足気に笑うと、相手から出た｢誤解される｣という言葉には、自分は喜んでと思うが、相手はもしかして嫌だったのだろうか、なんて少し不安になってしまい。首を傾げて、上目遣いで困ったような表情を浮かべて問い返し。)

俺は誤解されてもいいもん。…千尋はやなの？