愛の歌を君に捧ぐ　【　相互式NGL　】　

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>藤澤先輩

( 真新しい制服に身を包み、期待に胸を膨らませながら迎えた入学式。終わってすぐ体育館から出ると、たくさんのチラシに出迎えられた。新入生歓迎の空気感に戸惑いながらも、手の内に溜まっていくそれらに目を通し。今のところ興味を持てそうなものはないし、適当に仮入部で見て回ればいいだろう。そう楽観的に考えて前を向いたそのとき、何やらきらきらと輝くオーラを放つ彼女を視界に捉えた。あっという間に心が捕らわれてしまう。俗に言う一目惚れというものだ。できるだけ不自然にならないように声を掛けてみて )
あの、俺、サッカー部に入りたいって思ってます。


◇


>宵くん

( 繁忙期ともなると、定時で切り上げられるはずもなく、会社で仕事をこなしているうちに、予定よりも少し遅くなってしまった。さすがに寄り道をする気にもならず、飲み会の誘いを断って真っ直ぐ家へと向かい。心なしかいつもよりも疲労が溜まっているような感じがする。きっと明日もしんどいのだろうと考えると先が思いやられる。気を取り直して扉を開けると、ふわりと漂ってきた香りが鼻腔を擽り、それだけでも疲れが消えていくように思えた。荷物を適当にソファーに投げ、キッチンへと顔を出し )
ただいまー……お、良い匂い。ハンバーグ？



( / 初回ありがとうございます。特に前者は仲良くなるまでに時間が掛かりそうですので、気長にお付き合い頂けると幸いです。此方は少し話してから仮入部期間へと場面転換していけたらと思います。また、後者は両片想い状態か既に付き合っている状態だと進めやすそうだなと思っております。 )