嘗ての記憶を悪夢と名付ける、 2022-05-31 18:28:12 |
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(理由は単純。相手方五人が口々に睨んできただのと文句をつけてきたから。云わば其れだけだったが拳を振るうには十分すぎるだろうと思い込む様にして足元を見下ろす。殴られた頬が痛んで鉄の味に顔をしかめつつ拳に付着した鮮血を振り払って)
......嗚呼、またやっちまった。
ッ...、!
(つとネオン街の方へ視線を遣れば逆光で表情こそ見えないもののツーブロに綺麗に整えた髪の男が此方を見ている。これ以上騒ぎになってはまずいと慌てるのを余所に彼の口から零れたのは余りにも予想外のものだったのだ、臆することなく向かってくる彼とは対称的に後退り乍もつい瞠目し訝しんでしまう。)
...ええ?あんた、此奴らのグルじゃねえの、
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