匿名さん 2022-05-24 17:37:16 |
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は、もったいぶった言い方しやがって。何企んでんだよ。ま、そもそもこの賭け、そもそもお前が勝てるのかって話だがな。
(先程の素を見せたような笑顔のあと、また手元をするりと抜けていくような掴めない顔。どう転ぶか分からない綱渡りの心地、本来先の見えないことは煩わしくて嫌いなのに、それが宮永那緒となると期待がのっかって好奇心が勝ってしまう。が、簡単に勝てる勝負を用意しないのもまたこちらの性格。門を潜り玄関へと入ったところで従業員達がついに遠巻きに見るのをやめ、相手のことを不信感やら腫れ物やらを見る目で値踏みしている。ウィンクも引きつった顔でリアクションを返しつつ、ヒジリの一言を待っているようだ。そのうち湯屋の真の入口たる番台にたどり着くと、そこに鎮座する蛙の顔の従業員が声かけてきた。『ヒジリ様、いったいそいつは……?微かに人間の匂いがしますが……?』戸惑う従業員を横目に那緒に隣に立つよう促すと「今日からこいつはうちで働く。俺が保証人だ、文句は言わせねぇ」その一言のあと、一拍だけ置いて番台の前は驚きの声で埋め尽くされ揺れる。驚きの声のあと、『無茶だ』とか『人間臭くてやってられねぇ』だとか『穢らわしい』だとか罵声が響き始め)
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