君に解かれて　　《〆》　　

ありがとうございます。まだ始まったばかりですがとても楽しませていただいてますので今後ともよろしくお願いします。ついでにこのあとの展開なのですが、本編だと裏ルートで侵入してから湯屋の長へ、でしたが、ここはヒジリが直接長のところへ連れて行って正式に従業員になるところまで飛ばしてしまう、という流れでいかがでしょう？このあとの展開にご希望があれば教えてください！





ん゛っ！馴れ馴れしく触んじゃねぇ！それに誰がツンデレ属性だ、今すぐてめぇの体を風で八つ裂きにしちまうぞ！
（腕が組まれた瞬間、空気を捻り出したようなおかしな声が出る。人間だからと油断し面白い奴だと気を許していたとはいえこうも安々と体に触れられるなんて、高いプライドは簡単に刺激されて再び怒りの声を上げる。興味を持ったが友達ではない、消えるか食材になるかしかなかった哀れな人間を生かしてやってるだけ、いいとこで下僕だ。真剣な顔だが簡単に働きたいというのも舐められたものだ。ここで生きるというのがどういうことか、知らずによく言える。いい加減格の違いでも見せねばならない。左の手のひらを宙へむけ、指先を折り曲げ力を込めるとその手のひらに風が舞い始める。それはやがて空気を切りさく無数の鎌鼬になって空気を切る音を発し始め）
いったな？てめぇこの世界で、この俺のもとで働くって。この世界じゃ一度口にしたことは引っ込められねぇ。どんな仕事をすることになっても、決してお前を逃がさねぇからな。それと、ここで働くなら俺は上司だ。だからヒジリ様ってよべ！