君に解かれて　　《〆》　　

ありがとうございます。お互いやりやすいように相談をはさみつつやっていきましょう。それではそろそろ背後は失礼いたしますので、何か御用の際はお呼びください。/こちら蹴りで大丈夫です！


はぁ？お前、その状況を面白いで済ますのかよ。
（消滅の理由は『それが世界のルールだから』なんて理不尽な理由を突きつけられて、さも他人事のように堂々と立つ様子にはまたも間抜けな声が出てしまう。全くもって読めないその思考回路、鈍感なのではなく情報分析に長けた視点、そのどれもが今までに接したことのないもので、手にとって観察したいという欲がふつふつ湧き上がる。突きつけた選択肢の答えには最初こそ眉を顰ませるものの、笑いがこみ上げてしまった。ここで不機嫌のまま相手を見捨てても良いというのに、すぐさまそれはノーだと脳内で答えが返ってきて、自分がこの人間に興味唆られているのを自覚してしまったせいだ。至近距離にある顔を意地の悪い笑みで見返しつつ、ポケットから小粒の木の実を取り出し相手の唇へと押し付けて）
……ハハハッ！この俺が気になる？その言葉、あとで後悔することになってもしらねぇぞ。それに、お前を助けるのなんか義務に決まってんだろ。食料にならなかったことを有り難く思うんだな。これを食え