陽炎、揺らめいて（ 〆 ）

了解しました。では初回置いておきますので苦手な表現等ありましたら教えてください。

あーあっついわー……アイス一本やと全っ然涼しくならんな。なぁ匠、お前の余ってへんか？
（現時刻は夏真っ只中、その中でも一番暑い昼過ぎだ。午前中に夏休み中に行われる夏季授業を終え、中途半端に残された午後の時間をいつも通り幼馴染の匠と過ごしている。茹だる暑さに負けてコンビニでサイダー味の棒アイスを一本購入し、公園の日陰にあるベンチで食べてみたのだが焼け石に水。毎年夏の時期はいつもこうやって匠とアイスを食べている気がする。もう何度も繰り返しこんなやりとりをしている気がする。まだ冷え切らない体は氷菓を求めていて、ちらりと隣に座る相手の方をみると、残りにありつけないかと様子を伺い）

本当にね。俺のもなくはないけど、あっついから食べたいし。岳斗にはやんない。
（いつもの公園、いつもと同じように相手の隣で過ごす。この時間が心地よくて、少しばかり暑さもマシに感じられるような気がする。隣から掛けられた言葉にはやや素っ気ない調子で返しながら、平然と残りのアイスを食べ終えてゴミ箱へ。心の中では相手に渡したら間接キスになってしまうのではという思いもあったが、さすがに口には出さずにおいて。暑いのを承知へ相手へと凭れ掛かると、我が儘じみた言葉を口にし）
そろそろ限界ー。ねえ、今からどっか行く？俺、涼しいところがいいんだけど。

初回ありがとうございます。特に気になるところはありませんでしたので、そのまま続けさせて頂きました。此方に関しても、何かありましたら仰ってくださいね。

あっ！……なんや完売か。おい、あっついのにくっつくなや。
（アイスの余りがあればありつけるかもしれないという浅はかな願望はあっさりと崩れ去り、最後の一欠片が相手の口の中へと入っていくのを羨ましげに眺める。そこに間接キスだなんて言葉は微塵も浮かんでいないが、他人のものを強請るなんてこの幼馴染しかできないだろう。こちらに凭れかかる体を迷惑そうにしながらも押し返すことなく受け入れる。触れているところは当然体温のせいで暑いのだが、それを拒否する気にはさらさらならないのだ。次の場所をと言われるとぼんやり晴れ渡った空を見上げて思考を巡らせる。金を払って涼しいところにいくかそこそこで我慢するか、今はそれしか思い浮かばなくて）

涼しいとこなぁ……まぁ定番はゲーセンやけど。あとはあれやな、近くの公園にある人工の川に足浸しにいくとか？



こちらからも特に気になる点はございませんのでこのままお願いします。それではそろそろ背後は失礼しますね。何かありましたら呼びだしてください。

いいじゃん、ちょっとくらい。
（口では文句を言いながら、決して突き放そうとはしないでいてくれる。きっと、だから余計に甘えてしまうのだ。無論必要以上のスキンシップはするつもりはないけれど、多少なら許されるこの距離が一番楽であり。騒がしく人の多いところよりは、二人でいられるところの方がいい。本音を隠してそれらしい理由を口にしつつ、もうひとつの選択肢へと賛同示し。照り付ける太陽の下より、少しでも涼しい場所に行きたい。思いのまま、取り敢えずと立ち上がって）
ゲーセンなあ、すぐ散財して小遣いなくしちゃいそうなんだよな。川行く？

此方もこの辺りで失礼します。では、改めて宜しくお願いします。