匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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そっか…まぁ、そうだよね。あの怪我じゃ、お父さんにも……って、お父さん!?
あ、うん、ちょっとね。あー、コナン君なら博士の家に泊まるって…え?えっと、それは──、
(帰宅後、父親の食事の支度をしようとスープカレーを盛り付けていると、メールの着信音が。急いで手を止めてテーブル上の携帯に駆け寄り確認すれば、それは待ち侘びていた幼馴染みからの連絡で。結果は問題なかったとの内容に、一先ずはホッと息を吐く。それから追伸の言葉にも、思わずにやけてしまう。暫く博士の家に泊まるという報告は、何となく予想していた。あんな大怪我をした状態で帰ってくれば父親にも色々と突っ込まれるだろうから、少し寂しいがそれが正解だろうと納得したように呟いたタイミングで丁度父親がやって来て、動揺から咄嗟に携帯を後ろ手に隠してしまう。隠した事で逆に目立ってしまったのか、何を見ていたのかと問われて適当に誤魔化そうとすれば、今度は“そういや、あのボウズはどうした?”と尋ねられる。場所くらいは伝えておかなければと正直に答えるものの、続けざまに“明後日は学校だし、明日には戻って来るんだろ?”なんて問われて、報告を受けた直後で当然何の口実も用意しておらず困ってしまう。確かに、怪我をした状態で幼馴染みが此処に帰って来れば父親だって当然心配になるだろうが、暫く帰って来なければそれはそれで心配するだろう。
“もぉー。秘密にしろとか言うなら、お父さんへの言い訳くらいちゃんと考えて送ってきてよねー?”なんて心の中で幼馴染みにぼやいてみても、長期間不在にするような言い訳が瞬時に舞い降りてくるはずがない。不慣れな事はするものじゃない…と言っている場合でもなく、今後はこういう対応にも慣れていかなければならないのだが。昨日の今日ではまだ上手に誤魔化す事ができないのは、さすがに許して欲しい。ここで自身が下手な言い訳をしてボロが出てしまっては余計にマズいし、結局は口裏を合わせておく必要がある内容だ。苦笑いで会話を引き伸ばしつつ、後ろ手に持った携帯を何とか手探りで操作して【おとうさん せつめい】と入力すれば、伝わるかどうかは不明だがダメ元でそのまま幼馴染みに返信してみて)
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