匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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…良かった~!あ、博士。キッチン借りるね!
(彼からの返事に心底ホッとしたように満面の笑みを浮かべて。彼に拒絶されてしまった事が一時は本気で気がかりだったのだが、どうやら怒らせてしまった訳ではなさそうで、彼には嫌われてもいない様子。彼のたった一言で、張り詰めていた空気が心做しか穏やかになった気がするのだから不思議だ。この状況で不謹慎かもしれないが、コナン君の姿をしていても先程から彼の何気ない仕草や態度、すべてが新一そのもので。本当に新一がここにいる。そしてこれからはコソコソと自身の前からいなくなってしまう事もないのだと思えば、先程告げられた事実は決して喜ばしい内容ではないとはいえ、それを打ち明けて貰えた事は自身にとってただ傷付くだけのものではなかった。毒薬なんて得体の知れない物を飲まされた幼馴染みは、最悪の状況になっていてもおかしくはなかったはず。それでも今彼は生きていて、ここにいる。どんな姿でも新一は新一で、新一がこうして傍にいてくれている。それが…正直、嬉しい。こんな時にこんな事、決して口には出せないが。多少なりとも態度には出てしまったかもしれない。博士に断りを入れると、阿笠邸のキッチンを借りて手際良く調理を進めていく。暫く経ち、いつの日か哀ちゃんにも作った事がある玉子粥が乗ったお盆を手に戻って来て)
おまたせ~!
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