匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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──んん……いっ、てぇー…っ!!
(それから数時間後。もう既に真夜中、いや朝方に近い時間帯。熱も下がり漸く気がつくと、ゆっくりと目を開く。熱に魘されていたからだろうか、ベッドに横たわったままはっきりしないぼやけた視界で部屋の天井や周りを見渡す。自分の居る場所が何処なのか理解すると、ゆっくりと身体を起こそうとして怪我した箇所の痛みに現実へと一気に引き戻された感覚に陥る。
──そうだ、灰原を救出し戻って来た後、蘭がいる前で倒れたんだっけ──。
その後どうなったのかと、自分の身体を見て確認すれば大人では無く子供の手や足。自分の置かれている状況を咄嗟に理解すれば一気に血の気が引いて。完全にやらかした、どう彼女に言い訳をすれば良いのだろう。助言を求めようと博士や灰原の姿を探すと、カウンター席で突っ伏して眠っている様で宛には出来なさそうだ。──落ち着け、考えろ。自身に言い聞かせながら、必死に誤魔化すための理由を考えて)
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