匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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────ら…ん……ごめ、んな……ごめn…──。
(高熱と幼馴染の前で小さくなる危機的状況という二つの要因が重なってしまった事で悪夢を見ているのか、時折魘され額に乗せられた濡れタオルがずり落ちるのもお構いなしに苦しそうに顰め面になりながら幼馴染の名前と謝罪の言葉を繰り返し呟く。その幼馴染が傍に居るとも知らずに──。
少し離れたカウンター席で治療を終え一息吐く博士と茶髪の少女
。とは言え、張り詰めた様な重い空気は変わらない。少女は気を紛らわせる為かノートPCに向かい、カタカタとキーボードを叩き打ち込んでいる無機質な音だけが部屋中に響き渡る。異様な空気に博士は溜まらず、少年の傍らにいる彼女に"少し休んだ方が良い、君まで倒れないか心配"と声を掛けて。)
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