匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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は、はぁ?でも──、
(突然手を掴まれて何を言い出すのかと思えば病院に行くのを拒まれ、予想外の反応に困惑してぽかんと彼を見つめ返す。真剣な眼差しに思わず圧倒されてしまいそうになるが、目の前の彼はどこからどう見ても顔色が悪く息も上がっており、汗までかいているようだ。そんな状態で問題ないと言われても、引き下がれるはずがない。何を強がっているのかと言い返そうとしたが、彼一人ならまだしもコナン君や哀ちゃんを病院に連れて行く事まで拒んでいるのだから、ただ強がっているだけという訳でもなさそうで。幼馴染みの意図が理解出来ず、戸惑いや動揺から言葉に詰まり)
何言ってるのよ?今日はむしろ涼しいくらいだけど…
ねえ新一。熱でもあるんじゃないの?やっぱり病院行こ?ねっ?……お願い…!
(そうしていると次いで聞こえてきた言葉に首を傾げ、時間差でハッと何かに気付いたように更に焦り始める。まさか、長時間雨に打たれて風邪まで引いてしまったのではないか。この息切れといい汗のかき方といい、やはりただ事とは思えない。なぜこんなにも自身の提案を拒むのかは分からないが、病院が嫌などと言っている場合ではないのは明らかだ。彼が拒む理由なんて、このまま彼が苦しみ続ける事に比べたらもうどうでもいい。タオルを持つ幼馴染みの手を上から包み込むように掴み、なんとか彼を説得しようと涙目で必死に畳み掛ける。触れている手も絞り出した声も、不安で震えが止まらない。それでも、これでもし彼が頑なに拒み続けたとしてもこの手を離す気はなく、いざとなれば力づくでも病院に連れて行くつもりで)
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