匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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博士、なんで何も教えてくれないの…新一に、言うなって言われたの…?
(混乱する頭の中を必死に整理しながら博士を質問攻めにするものの、ほとんど答えてはくれなかった。返ってきた数少ない回答も、考えるまでもなく嘘だと分かるような適当なその場しのぎばかり。メールに書かれていた薬の事、服の事、哀ちゃんが誘拐された事。それから先程聞こえた悲鳴の事、新一が阿笠邸から出てきた事、阿笠邸に入ったはずのコナン君が何処かへ消えてしまった事。声を震わせながら、疑問を全て博士にぶつけていった。考えが顔や態度に現れやすい博士が非常に焦り動揺しているのは明白なのに、それでも何一つ教えてはくれない。そこまで頑なな態度を取られ、もう誰かに口止めされているとしか思えなかった。
明らかにおかしな事が起こっているのに。哀ちゃんもコナン君も新一も、全員の事が心配で堪らないのに。大切な人達が、今まさに危険な目に遭っているかもしれないのに。何も知らされず、頼っても貰えず、ひたすらに誤魔化され…それほどまでに自身はみんなに、そして新一にさえも信用されていなかったのかと思えば、どうしようもなく悔しくて情けなくなり涙が込み上げてくる。幼馴染みを心から信じて待ち続けていたのは、自分だけだったのだろうか。不安や心配、疎外感や寂しさといった感情がぐちゃぐちゃと混ざり、次第に博士を問いつめる声が弱々しくなっていく。そして、溜め込んでいた感情が溢れると同時に瞳から一筋の涙が零れ落ちて)
ねえ、博士ぇ………
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