匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
通報 |
──ッ!?
(指定場所の埠頭へ指定された時間の10分前に着くと辺りを見渡し、犯人と誘拐された少女の姿を探す。こんな遅い時間にこの様な場所に近付く人間はいないだろうし、一般人への被害の心配はなさそうだ。埠頭ということで、犯人は船で来ることも十分に考えられ海の方を向いた瞬間、右肩辺りに激痛とじわりと広がる生暖かい感触が。一瞬何が起きたのかと思ったが、右腕をつたう血と激痛から撃たれたのだと確信する。止血の意味もあって咄嗟に左手で押さえながら地面に膝をつき振り返ると、不敵な笑みを浮かべ話し出す犯人と犯人に拘束されながら焦りと心配そうな表情の少女。どうやら少女の身柄を解放する気は最初からなく、幹部メンバーの一人ジンを失墜させる為に、少女と自分を組織に連れて行くのが目的らしい。犯人が撃った理由として、抵抗されない様にする為だと言う。つまりは他に協力者は無く、単独での犯行だと自供しているようなもの。
犯人をどうにか倒してFBIに引き渡せば、何か情報を得られるかもしれない。ならばこの姿でも麻酔銃を使う事は可能だし、どうにか一瞬でも気を逸らさせ死角から狙う事が出来れば勝機はある。痛む右手を何とか動かし地面に落ちている石を犯人に気付かれない様拾うと、犯人の言う通りゆっくりと立ち上がりある程度の距離まで近付けばいきなりその石を投げ付け、少女に向かって走って逃げる様指示を出し。
自らは犯人に向かって走り出し麻酔銃を構えるも、流石は組織に所属するだけのことはある人間。気付いた時には遅く、腹部に蹴りを受け飛ばされて。満身創痍の中どうにか起きあがろうとした所で、犯人が目の前に立ち塞がりサイレーサー付きの銃を向けて来て。激昂した犯人が今にも引き金を引く勢いで、緊張感が流れる中撃たれると覚悟した次の瞬間──鮮血と共に地面へ倒れ込む犯人。それは万一に備えて援護をお願いしていた人物によるもので。犯人とは言えタヒなせる訳にはいかない、犯人の傍に寄り首に手を当て脈を確かめるも、既に手遅れで即タヒの状態で。)
(/当初誘拐事件を飛ばすつもりでしたが、少しでも挟んだ方が自然かと思いまして入れさせて頂きました。次の返信分から阿笠邸に戻りますのでよろしくお願いします。/返信は不要です)
トピック検索 |