匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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し、新一…!?ちょ、ちょっと!新い──
………コナン君っ!博士っ!
(そうこう悩んでいると、阿笠邸の中から凄まじい悲鳴が聞こえてきてビクッと顔を上げ、阿笠邸に目をやる。尋常ではないその声に、先程の嫌な予感が一瞬で蘇ってしまう。まさか、誘拐犯が突入してきてコナン君達が襲われているのでは?助けなければ──強引に出て行こうとして、先程のメールの内容を思い出す。そうだ、哀ちゃんは既に犯人に捕らわれているはず。もしも哀ちゃんが人質にされていたら、自身が出て行く事で犯人を刺激し、逆効果になってしまう可能性も。どうしよう、警察に通報しようか…そんな事を考えていると、突然阿笠邸の敷地から出て来た人物が。キョトンとしながら走り過ぎていく後ろ姿を眺め──あの走り方、体格、汗の香り、雰囲気…長年ずっと近くで見てきた幼馴染みを、自身が見間違えるはずがない。確信して名前を呼ぶも、気付かずそのまま何処かへ行ってしまった。
本当に、一体全体どうなっているのだろうか。コナン君が中に入ってからずっと入口が見える位置にいたが出てくる様子がなかったため、阿笠邸の中にまだいるはず。新一が関わっている事が確定した以上、もう黙ってはいられなかった。こうなったら直接コナン君に話を聞こう、そう思い阿笠邸を訪ねたものの、出て来たのは博士のみで──)
え?そんなはずないよ。ついさっきコナン君がここに入ってくの、この目でちゃんと見たんだから!
……ごめんなさい、ちょっと中探させて!
(博士にコナン君と話がしたいと伝えても、ここにはいないと答えるのみ。それも、明らかに挙動不審で慌てた様子。そんなはずはないとは思いつつ、ではどこに行ったのかと尋ねてもオロオロと言葉を濁すのみで、このままでは埒が明かないと判断。博士は絶対にコナン君を匿っている。そんな確信の元、悪いとは思いつつも、何かとんでもなく危険な誘拐事件に様々な人が巻き込まれている可能性を考えると、指をくわえて引き下がる訳にもいかない。博士を押し退けて無理矢理家に立ち入ると、子供が隠れられそうな場所を隅から隅まで確認していき)
ほ、ホントにいない……どうして?
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