匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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あ、いた…!
(前方に目的の姿を発見すれば、乱れた呼吸を整えながら呟く。小雨が降り始めた時は焦ったが、なんとか間に合ったようだ。慌てて飛び出してきたため傘など持っていなかったが、事情が事情故に今回は博士の家でシャワーを借りられるような状況ではない可能性が高く、本降りになってびしょ濡れになる訳にもいかない。かと言って全力で走ればコナン君との距離が縮まりすぎてしまうし、さすがに足音で見つかってしまうだろう。諦めて引き返すか、どこかで雨宿りしようか…と一度は諦めかけ、ふと思い至る。目的地が分かっているのであれば、ご丁寧に道中全てを見張らなくても良いのでは──何かを隠していないか、隠しているとしたらなぜなのか。それさえ分かればいいのだから。阿笠邸についてから彼らの様子が分かれば、それでいい。別ルートなら走っても問題ないだろうと、他の道から迂回しながら駆けてくると、丁度前方からコナン君がやって来て阿笠邸に入っていくのが遠目ながらにハッキリと見えて、うまく間に合った事に少しホッとする。位置的に、丁度向こうからは死角だろう。しかし衝動でここまで来てしまったが、こっそり後をつけて来た事に罪悪感もあり、これからどうするか悩んでしまう。堂々と乗り込んで問い詰めるのも躊躇われるし、このままここでじっとしていても…と小雨に打たれながら、阿笠邸にゆっくりと近付きつつ考え込んで)
ど、どーしよ…?
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