匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
通報 |
えっ……
(ドアの向こうから現れたのはやはり父親ではなく、想像していた通り…今まさに手にしている自身のこの携帯に、博士宛のメールを送信してきた男の子。もう家族同然に思っているそんな彼を、疑いたくはなかったのに。何を言いに来たのだろう、何から切り出せばいいのだろう、そんな風に迷って何も言えずに呆然としている内に切り出されたのは、先程受け取ったメールとは明らかに矛盾する内容で──嘘をついている。動揺して外したばかりのエプロンがするりと手から抜け落ちた事にも気付かずに、目の前の彼をただじっと見つめ)
──そっか、分かった。暗いから気をつけてね?それと…カレー、明日またあっためるから。
(まだ分からない。嘘をつかれた事は事実だが、のっぴきならない事情があるのかもしれない。彼の友人が誘拐されたのだとしたら、心配をかけない為にそう言うしかなかったのかも──自身に言い聞かせるように心の中で唱えるものの、それでもそれが薬や服、そして工藤新一といった言葉とどう繋がるのかが分からない。哀ちゃんの安否も心配なのに何も相談して貰えず、それどころか誤魔化されている…疑いたくなどないのに、考えれば考える程にコナン君のみならず新一や、ひょっとすると博士までもが自身に何かを隠しているのではないかと疑念が湧いてしまった。これ以上大切な人達を疑わない為にも、確かめたい…信じる為に。数秒間返事が出来ずにいたが覚悟を決めたようにキリッと眉字を引き締めると、すぐになるべく普段通りの笑顔を繕い、努めて明るい声を出して)
(/此方こそ、嬉しいお言葉をありがとうございます!
それでは此方も一度失礼致しますね。ご相談があればまたお声掛けください。)
トピック検索 |