匿名さん 2022-05-22 01:20:09 |
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──ッ!?
(今から遡る事数時間前。今の自分と同級生で少し大人びた茶髪の女の子、灰原哀が帰って来ないと博士から電話があり、博士と合流して彼女が行きそうな場所をあたって探していたのだが結局手掛かりはゼロ。警察に連絡した方が良いとも考えたが、もしかしたら組織の犯行の可能性もある為安易に通報は出来ない。
連絡が本人からあるかもしれないからと、博士とは一旦別れて帰宅。
そして現在午後7時。探偵事務所のソファーに座りどうするべきか思案中、メール着信を知らせる音が。ポケットから携帯を取り出し画面を見ると灰原から一通のメールが。無事ならもっと早く連絡をしろよななどと心の中で悪態を吐きつつ開いてみると、そのメールは犯人と思われる人物が灰原の携帯を使い送ってきた写真付きのメールで。返して欲しければ警察に連絡せず"工藤新一"一人で午後9時に指定場所へ来る事、と。付属の写真は痛々しくも口にはガムテ、ロープで縛られた灰原の姿。更に下の方へ目をやると"Sherry"と"I'm waiting, detective"の文字。
それを見て焦りと恐怖から表情を強ばらせ、脈打つ鼓動が酷く煩くそれが焦りを更に募らせる。"兎に角落ち着け、冷静になれ"と自分に言い聞かせ深呼吸を一つ。落ち着かせて頭をフル回転し一つの案を導き出し、ある人物に万一に備えて応援を要請。更に灰原を助ける為には要求を呑むしか無いと考え、メールを作成し宛先を確認せず送信)
──────
宛先:毛利蘭
件名:博士へ
内容:犯人から灰原を誘拐したと連絡が来た。
要求は工藤新一として、一人で埠頭に来る事。
灰原を助ける為にも要求を呑むしかねーと思う。頼む博士、例の薬と服を用意して待っててくれ。30分後、博士ん家に向かうから!
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…これでよし、と。後は…
(犯人指定の時間まであと約1時間30分。ソファーから立ち上がると、この時間食事の準備をしているであろう幼馴染みにどう理由をつけて探偵事務所から出るかと思考しながら、住居となっている3階へと向かい階段を昇り居住のドアへと手を伸ばして)
(/初回の為長くなってしまいました汗
長さを調節する事も可能ですので、絡みにくいなどありましたら遠慮なく仰って下さいませ。)
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