愛を謳う　【 ホスト/BML 】

>　レオ


レオ､客寄せか?
（　社内にあまり人の気配を感じない時間で仕事を終え､今日も変わらず残業だったなと思いながら､最近は多忙であまり行けていない久しぶりに通っているホストクラブへと向かい｡店の入り口の壁に凭れ掛かりスマホに触れている人影で｡ゆっくりと彼に近寄れば時々指名し相手をして貰っている彼で思わず声を掛けて　）



>　ナギ


良い言葉だよな､俺も此の言葉好き｡
（　いい言葉だと言われれば薄らだし､ちゃんと覚えて伝えたかった言葉だなと思いながら好きだと伝えて｡「着いていきたい人ってよりはすげぇ人達ばっかりという事だな｡」と着いていきたいでは無くすごい人達という事を改めて知れたが自身もそう思う事が多々有り｡自分が凄いとは思わないが､此処に働いてる人達はとても凄いと思い｡「俺もすげぇの?着いていきたいでは無かったが､そういう意見が聞けるのは俺は嬉しいからな｡」とふ､と僅かに口角を上げて伝え｡「お帰りか､俺多分今迄の人生で”おかえり”って言葉を言われた事は数回程度しかねぇかもな｡」と幼少期からの環境を思ったがお帰りと言われる経験が無く彼を見遣り少し口角を上げ笑い　）



>　トワ


嗚呼､御前は聖人だわ｡
（　根本的に根が彼は優しい｡周囲を良く見ており年齢に合わない位大人びており､確りしている｡多分今迄出逢って来た中で1番聖人だと思ったのは彼で｡「嗚呼､今もすげぇ心配してるぞ俺はな｡御前何時も忙しい癖に全然しんどい面見せねぇからな､どっか無理してんじゃねぇかって俺は思うけどな｡仕方ねぇから許してやるけど､気を抜いて休憩の時みてぇに過ごしてくれて構わねぇよトワ｡」と彼を見て伝えて｡しんどい面を絶対に見せない彼は一体何処で気を抜いているのだろうと不思議を通り越して心配になるなと思い　）



>　ナガレ


じゃあ結構呑めるタイプか､俺と一緒だな｡俺も結構度数とか気にせず呑めるしな｡
（　彼の言葉にザルで結構飲めるタイプなのだと改めて知れば共感するかの様に頷いて｡自身も度数が高くても基本的に飲めるタイプで好き嫌いのお酒が無い為彼とは少し似ているのかもしれないなと内心思い｡「俺と一緒か､俺も良く飲むのはウイスキーとかだな｡良く飲むって事は､好きなお酒がねぇって事か?」と彼を見て気になった事を聞き｡「そうか?俺はそういうつもりねぇけど､本心で思ってる事を言ってるぞ｡」とホストがどっちか分からなくなると言われれば不思議そうな表情を浮かべながら思っている事だと伝えて｡特徴を説明する彼の言葉を聞けばんーと悩んだ素振りを見せいい香り､と言われたのを選び「最初はこれが良いかもな俺は｡」と言い　）



>　コウ


どっちも好き｡赤も白も両方飲むしな､コウは赤の方が好きか?
（　ワインを喉に流し込みながら､摘みに手を伸ばし食べて｡赤と白のどちらが好きかという問いに間を空けずに答えて｡赤も白も両方飲む為､どちらが1番かを決める事も出来ず｡彼は赤を頼んだという事は赤の方が好きなのだろうかと思い聞いて｡「すげぇ高いな､良い子なのは根が確り真面目なんだろうな｡御前は引退してぇの?御前が引退したら俺と同じ歳の気の合う奴が居なくなるだろうが｡」ときっと素を言ったのだろうけど､彼が引退してしまえば自身との関わりも無くなってしまうのでは無いかと思い彼を見遣り　）