愛を謳う　【 ホスト/BML 】

>>獅童君


そっか。まぁ、忙しいに超したことはないよな。
俺は、そんなもんかな。

( 平和だと言う割に忙しそうに見えていた相手も、その忙しさに慣れたというので、さすがだなと思いながらそう言って。自分は店に出れば相手と同じように客の切れ目もないし、有難いことに儲からせてもらっている。まぁまぁだと答えてクスッと笑い。
｢かわいい｣と言われ慣れていない様子の相手には、そりゃ男だし、ましてやホストとしては言われたことないだろう。しかし自分から見たらそう見えたのだから、嘘ではない。好きな飲み物について尋ねられると、｢酒以外なら、コーヒーかな。｣と答えて。)



>>総司


あーまぁ確かに。こんな風に一緒に休憩することないもんな。

( 相手の言うことには一理あると頷き。外に出ながら、｢俺も、ヘビースモーカーじゃないし、吸わなくてもいいとき吸わないから。｣なんて言いつつ、タバコを1本口に咥えて。同様に胸ポケットからジッポライターを取り出し火をつけて。
ふと相手から言われた切り替えが上手いという言葉には、｢ほめられた｣と笑って。｢切り替えっていうか、最早演技の域だよな。でもその方が自分が楽だし。俺、俳優向いてるかもしれないな。｣なんて言いつつ煙を空へ送り。横に並ぶ相手を見遣れば、｢支配人の仕事は慣れた？｣なんて尋ねてみる。自分がこの仕事に就いたときには、同じホストとして働いていた相手が、支配人となったのは嬉しいことでもあり、実は少し寂しいことでもあった。今も客の相手はしているものの、支配人と従業員はやはり違うものがある。)