スレ主 2022-05-21 01:01:00 |
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>>レオニード
(かつかつ、とブーツのヒール音、そして杖が硬い床を叩く音を会議場の静かな廊下に響かせ精鋭である2人の護衛を随伴させ歩く。カーペット等を敷いていないのは侵入者に気づきやすくする為なのだろう、と数年前、自分が即位した時にも思ったことが頭に浮かぶ。四国の和平とより佳い発展の為の場所であり乍ら、今も続く陰惨な戦争の火種を生み出した皮肉的な事実を嗤うことはできなかった。)
「(─早く、終わらせなければ。)」
(このまま戦争が続けば、第一に被害を被るのは愛すべき国民達だ。力を示し、勝ちかそれに近い状態で戦争を終わらせなければ─我が祖国の発展は目に見えて遅くなるだろう。その様なことを考え乍ら、廊下を歩いていると─ばきり、という何かが割れる様な音に思わず身構える。)
「─ッ、誰だ」
(/絡み失礼します……!)
>>all
「(─6通目、)」
(フォル・ペンバートンは、謁見室で安全のため開封済の国民からの手紙を彼此20分は読み続けていた。この日のぶんの公務や書類仕事はとうに終わらせていたので何ら問題は無いのだが。
この手紙というのが偶に国の善い変遷を見せてくれる。例えば、字が汚かった12歳の少年からの手紙の字が年々綺麗になっていく、だとか。
それに手紙というのはよく考えてから出せることや対面式でないことから、多少は意見が言いやすい様にも思える。国民に愛される王としてはそれは迚も喜ばしいことで。)
「(しかし─、)」
「……ふぅ~……」
(書類仕事をこなした後に手紙を読むのはそれなりに目に負担を与えている訳なのだ。当然目が疲れる。腰掛けていた豪奢な椅子の背もたれに身体を委ねて目頭を揉んだ。)
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