スレ主 2022-05-21 01:01:00 |
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>>102
( 後方にて、竜巻が発生した。豪雨。落雷。竜巻。およそ気象における最悪が重なる戦場で、兵達は苦しんでいた。
複雑に絡み合う電撃の中を突き進む殺戮者。風を纏う殺戮者が兵達の体を次々に分解して、赤い肉片として散らす様子に、次の攻撃に控える兵達が狼狽え始める。
その内、
「やだ、死にたくないぃぃぃ」
と喚く兵士も出た。
しかし、
「奴を殺さないと俺がお前を殺すぞ!」
と弱気の兵にキレ出す上官らしき人物。
兵達は電撃を纏い、上官を先頭に、斬撃の進行に対して、特攻するが…。
頭に、胴に、腕に、脚に、結局バラバラとなって散る。しかし全てが無駄では無い。兵達に期待されるのは、圧倒的な数の暴力。
前方の西の騎士団長へ向かって、荒々しく突き進む殺戮者に対しては、その効果は遅れて作用する。
所詮相手は、一人なのだ。鎧の兵達は、各々が文字通り、幾層もの肉の壁や肉の盾といった類と化して、殺戮者の進行の速力を削り落としていく。
進行者が進んだ跡は、真っ赤に染まって、血の道が何百メートルと続く。やがて、その真っ赤な道も途中で途絶える。肉が絡みつく形で、殺戮者の進行に歯止めがかかる。その様は、動物を轢いて可動できずにいる車輪のようで。)
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