／全寮制／人数無制限／BL学校

>朝比奈先輩

僕も先輩が大事…。
（冗談と捉えていると思ったのか何度も大事だと言ってくれる先輩に嬉しさと恥ずかしさが込み上げてふいっと目をそむけ。
「心を込めて作りま…作るな。包丁の使い方からかぁ。調理工程に入るまで時間かかりそうだな」
やはり気を抜くと癖で敬語に戻ってしまいそうで咄嗟に口を押さえて訂正し。包丁の使い方からという先輩に大袈裟に上記を述べて笑ってみせる。タメ口になり嬉しそうな先輩に自分も心が高鳴り。「レアだな。僕も嬉しい。」ゆっくりでいいからという言葉にはそうすると短く答えて。
「はは、いてて。」自分も意地悪してしまうと言い頭をわしゃわしゃと撫でられ痛いと言いながらも実際はそうではなく嬉しくて誤魔化しから出た言葉で。
本当の柳鏡夜はどんな子なのか、と問われ暫くうーんと悩んだ後にやりと口角をあげ「喧嘩の絶えない良い子ちゃんぶってる奴」と言い。安心した様な先輩がどんな反応をするだろうと強調して。
ふと頭に浮かんだ事を咀嚼しながら言うか言うまいか迷った挙句握り返された手を更に強くぎゅっと握り「先輩、よかったらお互い名前で呼ばないか？」その方が心の距離も縮まるしと付け加え。「僕だったら茅先輩、とか？」少し照れながら相手を見遣り。）