匿名 2022-05-08 00:43:37 |
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●諸々
ご変更やご確認、お褒めの言葉などなどありがとうございました……!不備等全くございません、改めてこれからよろしくお願いいたします。
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(買ったばかりの美しい奴隷の少女の、宝石のような上目遣いと、いかにも従順で心細そうな声。それを受けた自分を小さく震わせたのは、空のグラスに水をなみなみ注ぐような、一種の支配欲が満たされていく感触だった。自分の中にこんな浅ましい感情があったとは、とかすかに苦笑しつつ、「ゆっくり教え込んでやるから安心しろ」と低い声で告げる。そこには取り立てて含みはない。ひと目で心奪われた絶世の美しい生きもの、それに教養を身につけさせ己の掌中で磨いていく……これほど心躍ることがあるだろうか。とはいえ、愛玩奴隷を買うような欲深い顧客を扱ってきたオーナーは、鞭の痛みや男の喜ばせ方に着いての話だと思った様子。「旦那、こいつはその辺りの教育は〝まだ〟してませんぜ」と挟んできた補足の言葉に一瞬静止するが、本来そう見られてもおかしくはない買い物なのだと客観視して水に流し、「首輪と鍵の交換証を」硬質な声でそう告げた。受け取った黒い首輪は、手折れそうなほど細い彼女の首に。この首輪を外すには、交換証にサインした人間がその手の場所にそれを持ち込み、鍵を渡される必要がある。彼女自身ではどうすることもできない、主人への隷属の証だ。そのベルト部分をカチャリと施錠しながら、シャープな顎に骨ばった指を添えて上向かせ、案じるような眼差しで琥珀の瞳を覗き込み。)
……喉元は苦しくないか。こいつはそう簡単に嵌め直せない、言うなら今のうちだ。
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