名無しさん 2022-05-05 16:24:15 |
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ふっ、ふふっ…志穂ちゃん、なにそれ……
(小さく笑いを堪えながら、努めてフライパンを注視するようにして。
固まってきたケチャップにサラダ油をほんの少し加えて伸ばし、端に寄せておいた具材と混ぜ合わせながらも、ぷるぷると私の肩が震える。
はにかむ仕草も、態度も、言葉も。 そんなの、限りなく反則に近い。 火をとろとろの弱火にして、夕焼け色みたいなオレンジに変わったケチャップで具材を染めながらじりっ、と志穂ちゃん側に寄って。 )
あっはは、ダメだ! カノジョ、可愛すぎるぜー?
反則だよ、反則! そんなこと言われて離れていける訳ないじゃん!
(こんな天然記念物みたいな子が良く、これまで生きてこれたものだ…なんて、口に出したらちょっと怒られそうな事を思いながら肘でつんっ、と志穂ちゃんの脇を小突く。
ピピーッ、とホイッスルの音と共に志穂ちゃんにイエローカードが切られる幻聴。 それは、何かしらの黄金比めいたものすら感じる鮮やかな手腕であった。私が男子だったらきっともうイチコロ! )
(/ なんかすごい力を感じました…すっごくかわいいですね、志穂ちゃん……)
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