名無しさん 2022-05-05 16:24:15 |
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ぁ……!えと…えっ……!
(いきなりスキンシップに走ってしまった、と後悔して慌てふためいていれば、それに驚く様子の目の前の少女は逆にこちらの手に触れて宥めるような言葉をかけてくれる。
しかし……女子に手を撫でられているという状況、冷静に受け止めれるはずもなければ顔がまた真っ赤に染まりあがっていく。
女子特有の細い指、ひんやりとした手のひら、ごつさの欠片もない優しい肌触り。
そんな感覚が自分の手の平へと伝わってきて、興奮しない男がいるものか。
どうしてこの子はいきなり初対面の男に対してこんなに無防備なのだろうか、そんなことを考えながら恥ずかしくて目線を下げてしまえば、自分の膨らんだ胸元が目に入る。
そこでようやく自分の立場を理解する。そういえば俺は……そう思えば少しずつ冷静さを取り戻しながら、汀花に言われるがままにふぅっと深呼吸をして……)
ご、ごめん……そ、そっか、女同士だもんな……。
(そんな感想をつい口にしてしまう。そう、よくよく考えたら今は女同士なのだから、これくらいのスキンシップならなんでもないのか?
高校時代、女子同士がよくキャッキャと触れ合ってたのを思い起こせば……。いや、でも結局あんなテンションで当たり前のようにキャッキャと出来る自信はない。
それに……結局これが傍目に普通に見えていたとしても、男の俺としては心中穏やかでない。
先程までよりは落ち着いているものの、手を触れられている間ずっとドキドキと鼓動が早くなるのを抑えることはできず、顔も多少は引いたもののまだ赤いまま。)
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