スレ主 2022-04-30 22:17:34 |
通報 |
【図書館廃墟】
>246 童磨
腐食して底が簡単に抜けそうな異様な様相の館長室から、まるでそれらの(腐食)が未だにジワジワと広がっている様な錯覚…否、数ミリ単位で確実に広がっているソレに気付き、完全に崩落する前に部屋を離れようとする彼(童磨)がふと目をやった足元のファイル。
それは何か不自然な拍子で捲ってもいないのにピラリとひとりでに開いて…
ファイルの内容は誰かが記した何かの記録の様だ。
―時空間交差異常の個人的な記録―
当研究サイトA-1で12時間前に発生したこの特異な時空間異常とそれに伴う幾つかの(災厄)は既にサイト全域にその影響を及ぼし侵食している、それによるサイト内職員の損耗率は80%を超えている。これを書いている私自身もどうにか生き延び隠れながら助けを待っている状態だ。
特徴的な腐食跡は元になったSCP-■■■の其れそのままだ。消えた職員達は恐らく…
やはりオブジェクトSCP-■■■と■■■のクロステストはこの想定不能な危機的状態を招いた主要原因だと言えるだろう。
サイト管理者…既に故人だが、あの男とて危険性は十二分に理解していた筈だ。主要サイト群の上層からの圧力が掛かっていた訳でも無いだろうにどうしてあのテストを強行したのか甚だ疑問が尽きない。
―ファイルの先は故意に千切られている。
内容は何やら何処かの研究所らしき施設で起きた惨事を当時現地で生き延びていた職員が書き記していた記録らしい。
しかし目の前の不気味な腐食や多数の(人の歯)の渦巻きに関しては特に記述が無い…と言うより続きのページが千切り取られている。
何故この図書館の遺構の跡に比較的新し目なこんな書類があるのかは定かでは無いが――この異様な状態に何かしらの関連があるのかもしれない。
トピック検索 |