匿名さん 2022-04-24 11:11:17 |
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(跳ねるような謝罪の礼、束ねられた黒髪がさらりと相手の肩を滑り、下方へと流れ落ちる。それを上から眺めた後に自分がとった行動は、こちらも反省の念を示し彼女に倣うこと──ではなく。〝あなたは?〟と言いたげな視線を投げかけてくる上司の瞳を、不動の佇まいで毅然と見返すこと。懸命に頭を下げている相手の斜め上で、黄色と薄茶の視線が複雑に絡み合い、互いに譲らず火花を散らす。「和志田くんは何が言いたそうだね」「彼女の処分は不当です」「……どういう詭弁?」そこから先、ごく静かな、しかしひりひりと肌を刺すような舌戦が数往復続いた。こちらの主張は、あのとき仕留めておかなければ次の被害者が出ていたはず、現場で間一髪救出した被害者がいたのだから民間を待っていてはそれこそ大失態だった、というもの。対するマキマの返答は、仮定の話は意味がない、民間との協定は大切に守らねばならない、ルールに反した者は危険因子として評価するのが対魔課のやり方である、ということ。平行線のまま交わる気配のない議論に少々苛立ちが募り、「悪魔に好きにさせろってのか。すぐ目の前で死にかけてる女を見殺しにしろってか?」「救援を止めなかったこいつがどうして処分されなきゃならない!」と語気を強め威圧感を放つ。だが妖艶な上官はまったくもってどこ吹く風。「顔を上げて」と、彼女はおもむろに相手のほうへ水を向けた。デスクに座ったままやや身を乗り出し、「──弟くんは、まだしばらく学校?」と藪から棒な問いかけを。こちらも眉をひそめ、なぜ身内の話なんかを、と警戒心を強めながら、相手は何と答えるのかとその小さな背中を見やり)
(/認識に齟齬がなく安心しました、了解です! 逆にアルドのほうですが、当初のイメージに比べ、自分を頼ることをカサネに促すなどといった兄貴分的面倒見の良さ、頼もしさを発揮しそうです。この辺りは、「妹の片方がカサネと同じように人を頼れない性質だったため、無意識に彼女を重ねてつい助けたくなっている」というような動機付けをしようかと。主様の性癖である「筋肉質な男性がトラウマに苦しんで子供のようなところを見せる」という要素はのちのち絶対に盛り込みたいので、きたるその展開との落差を鮮やかにしようという意図も含ませようと思っています。またこれとは別に、当方はやたらと状況を動かしてしまいがちですが、その辺りも大丈夫だろうか……? という懸念が。主様のロルがアルドを描写してくださることが多いのに比べ、こちらは外野を動かすか自分の心理を描くかが多いなあと反省していたりもします。いずれカサネとの関係が深まれば彼女への注目が格段に増す予定ではあるのですが……! 文中に登場するマキマは、こちらに気兼ねせず好きに動かししゃべらせていただければ。背後様も是非アルドに限らずこのロルの件もあわせ、主様にとってより好みな方向があればその都度お聞かせください。)
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