匿名さん 2022-04-24 11:11:17 |
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(突き刺さる数百の針、その一本一本に毒でも塗りこめられていたのか表皮に嫌な痛みが走るが、すぐさま全身に炎を纏い患部ごと焼き捨てる。はたして血みどろになる甲斐はあった、背後から聞こえたのは被害者退避完了の言葉。瞬間、相手に背を向けたまま、己の中で闘志のギアが一段階跳ね上がる。──悪魔は決して不死身ではない。痛めつければ悶え苦しみ、殺せば必ず息絶えるのは、そこらのけだものとまったく同じ。だが彼らは厄介なことに、**ば地獄に転生し、地獄で**ば今度は現世へ舞い戻るという輪廻転生のさだめ、ある種の不滅性を生まれながらに持っている。前世の記憶こそ引き継がずとも、人間が〝それ〟を恐れる限り、冠する恐怖とその性質が永遠に受け継がれ、新たな肉体で生まれてくる也また人を襲うのだ。いわば、殺しても殺してもきりのない、人肉の味を好き好む本能を宿した害獣のような存在。絶滅されられないにもかかわらず、こちらの命を奪い、痛みと悲歎をもたらす種族。……ならば、と過去の自分は決意したのだ。ならば、教え込んでやろう。何度生まれ変わったところで二度と人を襲う気など起こさぬよう、徹底的に蹂躙しよう。人間を襲えばどんな苦痛と恐怖を味わわされるか、記憶がなくとも忘れぬよう、心から恐れるよう、その魂に黒々と焼きつけよう。──悪魔の際限なき悪意には、人間の底なしの悪意を。それが自分の導き出した答え。背後にいる小柄な女は、最早ただの人間ではなく、上級の悪魔と契約して自衛する術を持っている。動けぬ負傷者も転送した今、何ら自重する必要はない。故に、目の前にいる敵への憎悪、その一切を爆発させた。それまでの行動のすべてがただの遊戯だったかのように、桁違いの規模の烈火を両腕と顔からいきなり噴射。自らその残滓の熱を突っ切って肉薄すれば、怯んだ悪魔の四肢を素手で引きちぎりにかかる。それは傍から見れば、どちらが本物の〝悪魔〟なのか見わけもつかなくなるような凄惨な光景。錯乱した敵が全身から次々に注射針を生やしてこちらの身体を貫こうが、その毒に侵されようが、荒れ狂う怨念と殺意は暴力となってとどまることを知らず、相手が絶叫するその口に右腕を突っ込み、体内を直接何発も焼き焦がす暴悪を働いて)
(/かしこまりました! ロル上ではアルドが抵抗を見せると思いますが、背後にとっては相変わらず大歓迎の展開ですので是非ご遠慮なく。そして嬉しいお言葉もありがとうございます。背後自身今日は仕事が立て込んで、直近の頻度に比べかなり遅い返事になってしまいましたが、こうして双方とも諸々楽しみにしていることをよすがに、無理することなく楽しんでいけたら幸いです。こちらこそ改めてよろしくお願いいたします……!)
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