匿名犯罪者 2022-04-11 23:45:27 |
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(/大変長らくお待たせしました。優しいお言葉をいくつもくださりありがとうございます…!改めてフレデリカ背後様と話し合った内容を読み返し確認しておりますが、こちらの都合で長くお待たせしてしまった分、こんなことをしてみたい、ああいうことを取り入れたい、といった要望を何かしら叶えさせていただければと思っております。以前決めたことと大きく変わるような話でも問題ありません、背後様にとって美味しい・嬉しい何かにてお返し出来たら幸いです。)
(少女の証言は多少危うくはあるのだが、それでも夫妻が屋敷を発ったと思しき時刻はおおかた読み通りのそれ。であれば、何か突然引き返すようなハプニングでも起こらぬ限り、あと3時間は戻らないと見ていいだろう──状況は検められた。
そうと来れば、と灰色の目を暗くする。次に案ずるべきは、この想定外の因子をどう扱うかだ。口封じにすぐにでも殺すことはできる、しかし。「怒られてしまう」という言葉に、ふと興味を惹かれた自分がいた。偽りの笑みは薄らぎ、自然と彼女の首元の、細く青黒い痣に目が吸われる。
もしも『そんな』扱いを、幼いころの自分と同じような度を越えた痛みを、あの両親から受け続けているとするのなら。目の前でふたりを残虐に甚振り殺してやったとき、少女ははたしてどんな反応をするのだろうか。このがらんどうな瞳に浮かぶのは、恐怖や悲しみか、それとも、もっとの別の……自分と同じようなそれだろうか。
この細い脚ならとうてい逃げられない、いつだって一瞬で始末できる、だから試してみたっていい。そう結論を出すまでにかかったのは十秒ほど。その沈黙の不自然さを取り払うように再び表情を作ると、警戒させないようゆっくりと立ち上がり、それから如何にもいつもそうしていたかのように彼女の隣に腰かけた。触れ合うほどの近さはまだやめた方がいい、そう判断して空けた距離は拳3つ分ほど。両腿に肘を置いてやや前かがみになりながら、左隣の彼女を覗き込むように、優しい声で質問を重ね。)
大丈夫だ、心配いらない。俺のほうが勝手に、君に会いたくてここに来たんだ。──それでもご両親は怒るかな。君を怒鳴ったり、叩いたりする?
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