匿名さん 2022-03-14 00:31:01 |
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(実家にいた頃は毎日”女“として恭しい態度で接してくる女中や使用人と比べ、茶化してきたり巫山戯た尊大な態度で接してくる藤堂といると居心地が良いと感じており。素顔で接することが出来る人物は限られており、気が楽だと改めて実感させられて。そんな感じでぼんやりしていたからか、離れたはずの距離が縮まって髪に触れられると意識は其方へ向けられて。下心は無いと理解していても距離の近さと熱い視線、更にはその表情に薄ら危機感を感じてしまい。まさか本気で藤堂の着せ替え人形になってしまうのではないかと焦り、視線泳がせ。泳いだ視線の先には柱時計があり、その針は寮を出なければならない時間を示されていて。助かったと安堵しつつ大袈裟に手振りで伝え)
――藤堂! ほら、そろそろ寮を出る時間だぞ。 俺が着せ替え人形になるのは休暇から戻って来てからでも遅くないよな?
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