ある。左の首は羊が好き。右の首は魔法使いが好き。真ん中の首はどっちも好き。おまえたちをおやつにしたら喜んで頭からばりばり食べるだろうね。(言い終わるや羊の頭を鷲掴むと、話も相まって驚いたのか、羊は、めえ!と甲高く鳴き、頭も体もぶるぶる震わせ乗っている己を落とそうとして。反射的に下りて距離取るも、すっかり興奮した羊はめえめえ鳴きながら一目散に食堂へと続く廊下を駆けて行こうと)