〆 Your sweetheart

( 呆れるような相手の言葉と、周囲の視線に気がつけば 「 ごめん 」と小さく肩を竦める。
我ながら恥ずかしいことに、一目惚れに近い感覚に陥った挙句、その相手が同じ大学の同級生だなんて、運が良すぎるのではないかと思わず頬が緩む。)

オススメか…、あるよ！
すぐ作るから待ってて。
普通に甘いのもいいけど、変わった飲み方があるんだ

( ニコニコしているうちにオススメを聞かれると、腕を組んで少し考えた後に、再度笑顔で頷いた。
ハイボールをよく飲むのなら…とハイボールを使ったカクテルを作るらしいが、何やら料理をするかのようにトマトジュースやら塩を振って混ぜる。
お洒落なグラスにそれを注げば、夕焼けのような澄んだ色のカクテルが出来上がる。相手の空のグラスと入れ替えれば、どうぞ、と差し出して。)

“ バノックバーン ”
スープみたいに旨味が効いてて、今ハマってるんだよね。